『換気の見える化』
感染症対策に! CO2濃度で「換気の見える化」
最近、感染症対策のひとつとして、「室内を換気しましょう」という⾔葉をよく⽿にすると思います。しかしながら、「どのタイミングで、どのくらいの時間、換気すれば良いのか分からない」というのが現状です。
そこで、換気の⽬安となるのが「CO2濃度」の数値となります。⼀般的に、CO2濃度を1,000 ppm以下に下げることで「クリーンな空気質」と⾔われております。
CO2濃度の数値を把握できれば、「換気の⾒える化」が可能となります。
右図のように、室内のCO2濃度が⾼まると、段階的に⼈間の体に影響を及ぼすとされています。「アメリカ暖房冷房空調学会」が定める推奨値は1000 ppm以下。
この基準値を超えると、眠気や不快感が起こる可能性が指摘されています。
⼀⽅で、室内のCO2濃度は低ければいいというものではありません。室内のCO2濃度が低ければ低いほど外気を多く取り⼊れているということであり、夏や冬では空調負荷が増加し、省エネとは程遠い結果となります。例えば、夏の暑い⽇に換気設備を必要以上に稼働させると、外の熱い空気を⼤量に室内に取り⼊れることになり、CO2濃度は低下するものの、室内温度が上昇してしまいます。室内温度を⼀定に保つため、エアコンが⾃動的にフル稼働せざるを得なくなり、結果として電気料⾦が⼤幅に上昇してしまう、という訳です。
そのため、上記の通り、室内のCO2濃度を適度なレベルに保つ(800 ppm~450 ppm)ことが、省エネで快適な室内空間に必要となってくるのです。